Asian Lacquer Craft Exchange Program, in Myanmar
Workshops & Lectures 2010

2010年8月26日~28日
参加教員:約20名,学生:約20名
民間漆器工房関係者:約10名
漆芸技術大学(バガン)
 
ワークショップ・レクチャー内容
講義:
 ・日本の参加漆芸作家による作品紹介
 ・「変塗」デザイン開発と実際
 ・「変塗」日本各地の「変塗」紹介 
 ・「変塗」の技術、道具、材料の紹介
演習:
 ・「変塗」手板の研ぎと艶つけ
 
講師:
 小林伸好(東北芸術工科大学)
 松島さくら子(宇都宮大学)
 大塚智嗣(広島市立大学)
 神谷嘉美(東京都立産業技術研究センター)
 その他 日本より漆芸作家が参加(松田環・関美怜・山田茜・小野寺奈南・竹岡亜衣・清水香織・近友円・田中衣都美)
 
1日目(2010年8月26日)
・日本からの参加メンバー紹介として、メンバー全員の作品写真、神谷嘉美さんには研究内容を発表していただいた。
・小林先生には画像を用い、変塗についてのお話を行っていただいた。ミャンマーでも現在金属粉と漆を重ね塗りして研ぎだすことでその断層を見せる変塗や貝を使用した若狭塗のような手法も行なわれているが、100枚近い様々なパターンの変塗サンプル手板を参加者は興味深く見ていた。漆器工房の方々も10名近くが聴講にきていた。
 
2日目(2010年8月27日)
・小林先生により、絞漆の調合、仕掛けの方法についての説明があり、実際に仕掛けをやってみせていただいた。
・参加者はグループに別れで仕掛けの練習を行なう。
・色漆を調合し、色漆を仕掛けを行った手板の上に塗る作業後、実際に仕掛け色漆塗りを重ねた状態の手板(小林先生があらかじめ人数分用意していただいた)を各自サンドペーパーにて研ぎ、磨きまで行ってもらった。
・学生・教員・職人と40名近くが参加した。加減を知らない学生や教員は、研ぎ破り、木地が見えてしまう人もいた。
・胴刷りや磨きは、ミャンマー方式と異なるが、すべて材料をそろえていったことと、日本からの参加者の手助けをうけ、スムースに進行することができた。最後のサンジェットでの磨きでピカピカにあがると皆、満足げであった。
 
3日目(2010年8月28日)
 前の日の成果を概観するとともに、小林先生が変わり塗り開発に関わった経験をスライドにて紹介してくださった。わかりやすい展開で、学生も理解できたのではないか。ミャンマーで手に入りにくい色の顔料について質問があった。

第6回ワークショップ・レクチャーの様子

 

100枚近い様々なパターンの変塗サンプルに見入る参加者

 

小林先生による変塗仕掛け

参加者は仕掛けの練習を行なった

熱心に色漆の作業を見入る参加者

写真のコメント

出来上がった変塗手板